脳内出血のため自宅で丸1日倒れて発見された方が来ました。 救急外来に来た時は極度の低体温症ということで、末梢がとても冷え切っていました。 復温をしてから、CTをとったところ、脳内出血は側脳室まで穿破して、さらに モンロー …
全身麻酔をかけるとしばしば、徐脈になることがみられます。 こういう場合はアトロピンをつかうことがあるんですが、 そのアトロピンを使っても反応がにぶく、さらに追加で使っても効かないということがあります。 さて、なにが原因だ …
深夜、緊急の脳外科の被殻出血の患者さんが運ばれてきました。 救命救急ですでに挿管やら動脈ラインやらをいれてくれていたので、 手術室に上がってきてからはほとんどやることはなかったのですが、 よくみると結婚指輪らしきものがは …
このブログでは硬膜外の麻酔の話題が多いなぁと思っているのですが、 やはりまた、気になることがあったので1つ。 特に大きな既往がない女性の手術でした。 年齢は40歳前半。 既往といえば、帝王切開を2回行っているということで …
麻酔科の先生同士あるいは麻酔科と診療科の先生同士の話の中でmEq(メック)というキーワードがしばしばでてきます。 薬のガンマ計算ほどではないのですが、わりと会話できいていて はて「メック」とはなんぞや?とおもった時期があ …
眼科手術中の出来事でした。 40代男性で硝子体手術となった患者さんです。 特に大きな既往はなく、元気な人でした。 ところが、眼科の手術中に突然頻拍となりました。 HRは140代くらいとなりました。 幸いにも血圧は安定して …
今日は久しぶりに眼科手術を通しで器械出しに入りました。 コロナの影響のためにほかの病院の手術がとまっているのか、いないのか? 連日8件とか9件とかの手術をやっている気がします。 眼科の器械の準備はほんとうに細かいものがお …
もう5年以上前に定年を迎えた麻酔科の先生のお話になるのですが、 その先生は硬膜外麻酔のかけたあと、 手の甲の部分を患者さんのお腹にあてて、 麻酔の範囲を調べていました。 そして、目で見て皮膚の血色を確認するということもし …
体液や輸液の話は奥が深くて、あらためて専門書を読んでみてもやはり理解が難しいなぁとつくづく思います。 そうはいっても手術室はやはり輸液療法は知っておかないといけないわけですが、 輸液の種類はそれほど多くあるとはいえません …
またまた昔話になってしまいますが、 つい10年くらい前までは整形外科の麻酔では全身麻酔か脊椎麻酔のどちらかくらいしか行っていませんでした。 少なくとも私の病院では。 とくにTKA(膝関節置換術)の時などは大腿骨、下腿骨を …
手術室にて避けては通れないイベントとして出血があげられます。 ところが、若い子たちにどのくらい出血をしたら致命的になるのか聞いても いまいちパッとした返答を得られないことが多いです。 致命的な出血を知るためにはまず、体液 …
5年前に交通外傷で開腹小腸切除とS状結腸の被膜切除を既往がある患者さんが、 ロボットアシスト前立腺全摘をすることになりました。 当然、想定されるのは腹腔内の癒着があるということです。 最初のポートを慎重に入れることができ …
夜勤の朝方の話でした。 交通事故でファスト陽性と診断され、緊急開腹手術の患者さんが来ました。 予定術式は開腹右半結腸切除でした。 ファストは以下の部位の観察でした。 今回はモリソンのあたりとダグラスに出血があったそうです …
腸閉塞により循環血液量減少あるいは敗血性ショック状態にある患者さんがきました。 お腹はものすごくポンポンになっていて、見るからに外から見ても腸管浮腫があるとわかるような状態でした。 腸閉塞の手術をするために全身麻酔をかけ …
昨年の話になるのですが、年の瀬にロボットアシストで代用膀胱を作るという1年に数回あるかないかの手術につきました。 私の病院では膀胱がんの手術で一番多くやっているのが回腸導管です。 ただ、回腸導管だとウロストミーの管理(ス …
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