フロートラックとダブルルーメントランスデューサーの組み合わせ術
今日はAラインのお話をすこしだけしたいと思います。
うちには夜勤が入室時間が早い部屋のAラインの準備をする風習があります。
肝臓の区域切除のためAラインを準備しようとしました。
すると普段と見慣れない指示コメントがありました。
これまで肝臓の手術の場合、うちは通常の閉鎖式Aラインと心拍出量などが観測できるフロートラックを併用して準備をしていました。
なのでAライン1本とフロートラック1本の合計2本作っていました。
それがスタンダードなのだと思っていました。
ところが今日来た麻酔科の先生は以前に他の病院で働いていた時に、
閉鎖式ダブルAラインのうちの赤いラインのトランスデューサー部分をバラして、
フロートラックのトランスデューサー以下の部分を組み上げました。
これの何がいいかとというと準備するヘパリン加生食が1本で済むということでした。
これまでは1本ずつ必要なので生食も2本必要でしたが、これによりシンプルになりました。
コストはシングルもダブルも差異はないので、これがもっともいい手段かと。
誰が最初に考えるか、ひらめくのかわからないですが、
直感的にこれはシンプルでいいと思うものはこうやって他に拡散して広がっていくのだと思いました。
組み立て慣れるまでは1回やらなとわかりませんが、1回やれば覚えるので、
今後後輩たちにも教えていこうと思いました。