代謝性アシドーシスの時に使うメイロン

2021年11月4日 0 Comments

代謝性アシドーシスの時に使われるメイロン

昨日、ショック状態の患者さんが運ばれてきて、Phを測定したらなんと7.15でした。

BEも-17という状態です。

これはもう一度心臓がとまったのではないかというくらいアシドーシスなわけで、

とっさの麻酔科がメイロンを使いたいというわけです。

おおよそ20mlくらい吸い出して使ったわけですが・・・。

はたしてそのくらいの量で意味があったのか気になったので調べてみることにしました。

計算式では概算で200mlの使用となりました。

しかし、このメイロンは使用には賛否がわかれるようで、

適応としてはPh7.2をきるようなら使用する価値があると。

さらにカテコラミン不応性がある場合はさらに試してみる価値ありとのことでした。

ただし、注意点としては重炭酸ナトリウムということで、

ナトリウムの蓄積(生食のおよそ6倍量以上)

と低カルシウム血症となることでした。たしかに振り返ってみると

昨日の患者さんはすでにカテコラミンを0.3γで投与されていて、

カルシウムも低下していました。

塩カルで補正はしていましたが。

ナトリウムを考えるとたしかに怖いので、20mlでも仕方なしということなんでしょうか。

カテコラミンの反応性はあまりかわらなかったので、もう少し使っても良かったのかもしれませんが。

今度機会があれば、また違う麻酔科に聞いてみようと思います。

 

 

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