新年度、医師に入れ替えによる過剰在庫問題

2021年4月19日 0 Comments

私の病院は研修指定病院であり、医局の人事とも相まって

毎年4月になると約1/4の医師が入れ替えとなる。

外科医の数は同等くらい入れ替えとなるため、

それにより、新しい医師の考え方やくせに対応しなればならない。

なによりも使用する物品が変わるため、これまで使用していた医材は使われなくなったり、

新しい医材を入れたりすることになる。

それは結果、過剰在庫をかかえることとなり、

この問題が毎年起こると、経年的に膨大な在庫をかかえることになってしまう。

それは結果的に病院の大きな赤字となってしまう。

ベテランの手術室看護師であれば、「使ってください」のひとことで解決できるのかもしれないが、

残念ながら当院は看護師の入れ替えも多いため、

人口の空洞化がおこっており、若いスタッフの割合が多い。

結果、医師にはっきりと言うことができず、

結果在庫はそのまま闇に葬りされられることになる。

私は新しい医師が入り、新しいことに挑戦してもらうのはとても良いことだと思う。

しかし、それを支える看護師などのコメディカルスタッフは

成熟しているほうが望ましいと思う。看護師までも若返ってしまうと

医師は看護師に頼れなくなり、結果看護師の経験値も少なくなり、成長が鈍化する。

医師は医師で自分で全部やらなければならなくなり、結果人数を増やすことで賄うこととなる。

医材にしても人材にしても、最適化するためにはどちらかが核とならないといけないのではないだろうか。

少なくとも研修指定病院である以上は看護師が核となって成熟されるべきだと思う。

 

 

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