白内障手術におけるCCC時のバリエーションで混乱
今年に入って眼科の手術に多く入れてもらえるようになって感じたことをひとつ。
白内障の手術といえば、超音波乳化吸引術が主流である。いわゆるPhacoIOLです。
この手術操作のときに連続円形切嚢(continuous curvlinear capsulorrhexis;CCC)
をするのですが、これが医師によって使う器械が異なります。
白内障手術はほとんどの医師が行うことになるため、(腫瘍専門医は除く)
そのぶんで使うバリエーションも増えるのです。
当院の場合は一番追いパターンで
眼粘弾剤に曲げた27G針を使用して、切開をしたのち、
池田式カプセルせっしを使用してCCCするパターンが多いです。
次に27G針のみでCCC。
これも27Gを1ccのシリンジにつける医師もいるわけです。
あとは針先が27Gではなく25G針のパターンもあります。
もしくは稲村式カプセルせっしを使用してCCCをする医師もいるわけです。
とにかくCCCを1つとってもバリエーションが多く、これが器械出しを混乱される原因にもなっています。
とはいえ、これは手術手技の1つであり、この手術前半の山場でもあるため、
医師に合わせるしかないと考えています。
指導医の医師たちはいともかんたんにやっているように見えるんですが、
若手がやると、うまく「の」の字が描けない。つかめないという感じ。
これはやまり熟練された技術が必要なのだなぁとあらためて思いました。