硝子体手術後の脈絡膜と強膜の間の血腫除去術

2021年11月22日 0 Comments

今年度は眼科係ということもあって、眼科に入れてもらえることが多くなりました。

その活動の一環として、勉強会も積極的に主催していっているのですが、

やはりそれでは理解が足りない部分も多く、結果的には自習で深めるしかないなぁと実感しています。

今回は脈絡膜についてです。

一般的に外膜が強膜、角膜で中膜の中に脈絡膜といえます。

この脈絡膜から出血して、眼内に流れこんだ状態の方が手術きました。

しかし、脈絡膜の役割は一般的には光を吸収するカーテンの役割くらいの知識しかなかったため、出血との関係性がピンとこなかったのです。

あらためて調べてみると、脈絡膜は血管層とされており、

網膜に栄養を与える役割もあることがわかりました。

 

 

 

 

この脈絡膜から出血したわけです。

硝子体手術と思っていたので、カッターを使用して血腫を除去するのかと思いきや

強膜にフェザーメスで切開を入れて、押し出すように血腫除去を行いました。

30分くらいかけて。

じわじわーと出血が出ることで、眼内が比較的きれいになったところで、

かるく強膜縫合をして終了となりました。

かるくというのは、術後もゆっくりドレナージできるようにゆめるに縫いました。

こういう手術も上級医の経験で決まることがおおく、当初はいろいろと考えていたようですが、シンプルな手術になったように思えます。

今回特別だったのが、6mmポートを使用したことです。

通常は4mmなのですが、出血により浮いてしまっているため、長め6mmを使用していました。

大変なのが、4mmも6mmもどちらも見た目は一緒ということです。

だからテープつけたりして、なんとか見分けれるようにしました。

使ったのは還流と光源だけですが…。

 

 

 

 

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