硝子体手術後の脈絡膜と強膜の間の血腫除去術
今年度は眼科係ということもあって、眼科に入れてもらえることが多くなりました。
その活動の一環として、勉強会も積極的に主催していっているのですが、
やはりそれでは理解が足りない部分も多く、結果的には自習で深めるしかないなぁと実感しています。
今回は脈絡膜についてです。
一般的に外膜が強膜、角膜で中膜の中に脈絡膜といえます。
この脈絡膜から出血して、眼内に流れこんだ状態の方が手術きました。
しかし、脈絡膜の役割は一般的には光を吸収するカーテンの役割くらいの知識しかなかったため、出血との関係性がピンとこなかったのです。
あらためて調べてみると、脈絡膜は血管層とされており、
網膜に栄養を与える役割もあることがわかりました。
この脈絡膜から出血したわけです。
硝子体手術と思っていたので、カッターを使用して血腫を除去するのかと思いきや
強膜にフェザーメスで切開を入れて、押し出すように血腫除去を行いました。
30分くらいかけて。
じわじわーと出血が出ることで、眼内が比較的きれいになったところで、
かるく強膜縫合をして終了となりました。
かるくというのは、術後もゆっくりドレナージできるようにゆめるに縫いました。
こういう手術も上級医の経験で決まることがおおく、当初はいろいろと考えていたようですが、シンプルな手術になったように思えます。
今回特別だったのが、6mmポートを使用したことです。
通常は4mmなのですが、出血により浮いてしまっているため、長め6mmを使用していました。
大変なのが、4mmも6mmもどちらも見た目は一緒ということです。
だからテープつけたりして、なんとか見分けれるようにしました。
使ったのは還流と光源だけですが…。