緊急手術で指輪がとれない!
深夜、緊急の脳外科の被殻出血の患者さんが運ばれてきました。
救命救急ですでに挿管やら動脈ラインやらをいれてくれていたので、
手術室に上がってきてからはほとんどやることはなかったのですが、
よくみると結婚指輪らしきものがはめてあるじゃないですか。
緊急ではしばしばある場面です。外来でも気づいたら外してくれていることが多いのですが、
今回はだいぶん年季が入っているようで、あきらかに埋没していました。
ご存じの通り、電気メスを使用する手術の場合、やけどの原因となる金属は外さなければなりません。
しかし、本人の努力ではとれない指輪もあるわけです。
結婚当初よりも太ってしまった場合などがそうです。
指輪の取り方で検索したらyoutubeに良いものがありました。
さて、この動画では糸を使用しているのですが、
手術室の場合は糸(絹糸)でももちろん良いのですが、
血管テープなるものがあります。
指輪にいれるために、糸通しでもいいのですが、
外科モスキートなどを使用してテープを通して、
くるくるやるととれやすいと思います。
ベッセルループでもいいと思いますが、
やったことはないので、
今後機会があれば、ベッセルループと血管テープどちらが良いか試してみようと思います。