術式の多様化に思うこと

2021年5月12日 0 Comments

今日はビトレクトミー手術の器械出しをひとりでやらせてもらいました。

結果からいうと撃沈でした。

古い知識のまま、手術に望みそしていろいろと新しい術式に対応ができず、

結局、手術をスムーズに運ぶための器械出しはできませんでした。

朝最初の準備から時間が足りなくなり、結果的に準備不十分で手術が進行してしまったことにより、

いろいろと不備があり、余裕がなくなり、結果術野に目がいかなくなるという。

器械出しとしてはもっともやってはいけない悪循環となってしまいました。

経験を積んでいくと、どこかで立て直しができたりするんですが、今日はまったく立て直せず。

球後麻酔の方法から、

まず、球後針をつかわないで27Gのみでやる麻酔だったり、(その分麻酔量は多かったですが)

テノン麻酔を併用するのか。

ポートの留置(3ポートや4ポート)

レンズリングの使用に伴う、固定方法の違い。

マーシリン糸を使う方法やシリコンリングを使う方法

拡大や斜視レンズの使用の有無、リサイトという顕微鏡一体型のレンズか置くタイプレンズか。

全嚢切開(CCC)の方法も術者によって、

池田式を使用するのか、あるいは27G鋭針を使うのか。

角膜保護にコンタクトレンズを使用するのか・・・。

術者に合わせる必要があるのですが、それに対応することができませんでした。

低侵襲手術が多くなり術式が多様化し、知見もまた広くなり、

電メス1台と絹糸結紮のみでのりきれた時代から、器械やデバイスの種類は増えて、

術式も多様化して、

つくづく手術室は新しい術式や知見の変化のための勉強をしていかないければならないなぁと。

だからこそプロフェッショナルな器械出しが存在意義があるんでしょうけど。

とりあえず、手術が全て終わってから1人ぽっちでビデオで振り返りをして、

次回までの苦手意識を克服するできる準備だけして今日1日終えました。

次回うまくできればいいのですが。

 

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