触ったらわかる?硬膜外麻酔の範囲
もう5年以上前に定年を迎えた麻酔科の先生のお話になるのですが、
その先生は硬膜外麻酔のかけたあと、
手の甲の部分を患者さんのお腹にあてて、
麻酔の範囲を調べていました。
そして、目で見て皮膚の血色を確認するということもしていました。
当時、お話を聞いたことがあり、
立毛筋の反射の消失をみればわかるというのです。
その当時、まねをしてみてもいまいちわからなかったのとその先生以外でそれをやる人がおらず、すっかり時間がたってしまいました。
最近ではいろいろな医療器具が開発されていて、ニューロメーターCPTなどもありますが、
こういう触診や視診を必要とする技術は麻酔科がやらなかったとしても、
看護師がやるべきなのかなぁと思うわけです。
では立毛筋反射の消失は?見てわかるのかということですが、
立毛筋が立つということは、鳥肌がたつということで、
麻酔域が効いていれば、毛が立たないといことかと思います。
毛がない場合でも毛穴がぷっくりとふくらんでいるかを確認するということでしょう。
確かに緊張してやってきた患者さんは緊張状態にあると思うので、
交感神経優位になっているのかなぁと思います。
そこに全身麻酔直後でも手の甲でなぞれば…。わかるような気がします。
そのためには数多く経験しないといけないのでしょうが…。
看護師でもできる確認方法としては…。サーモグラフィや体温の変化はあると思います。
最近、コロナの影響で画像で温度を確認したりしていますので、
あれを応用すれば、できるかもしれません。コロナ収束したら、借りようかなぁとも思います
それにしても、昔の麻酔科先生。いまとなってはもう聞くことができないので悔やまれてなりません。
やはり気になった時に気になったことを聞くべきなんですよね。