フルストマック対応の意識下でのNGチューブ挿入による嘔吐

2021年6月20日 0 Comments

今日は夜間で行ったことを1つお話していきたいと思います。

夜間に急性虫垂炎のため腹腔鏡下虫垂切除術を行うことになったのですが、

症状が出る直前までごはんたらふく食べていたため、

画像上ほとんどが消化されることなく、フルストマックの状態でした。

それを懸念した麻酔科医がさすがに胃の内容物が多すぎるため、

意識下で最初にNGチューブ(マーゲンチューブ)を入れて、

減圧をしてから挿管をしようということになりました。

手術室に長くいる経験からはあまり聞いたことが無く、

胃の内容物に多少に限らず、クラッシュ挿管が妥当なのではと感じましたが、

まぁ、そういう選択もあるのかなぁと思い。上記プランを行うことになりました。

結果からいうと、NGを入れる時の刺激により、患者は多量の嘔吐をしました。

加えて、胃をすこし圧迫したようで、それも刺激になったのではないかと言ってました。

意識があるので、その段階では誤嚥などは起こらなかったの事なきを得ましたが、

どうにも、術場で嘔吐をされるのはいい気持ちがしません。

やはりクラッシュで挿入をして、その後にしっかり反射を抑制できている状況で、

NGを入れて減圧でも良かったのではないかと思います。

普通に私がおきていて、お腹いたくて、はっていたとして、

18Frくらいのでチューブを喉に入れられたら、普通にはいてしまうと思います。

かりにお腹がはっていなくても吐いてしまっているような気さえします。

人としての感覚と、画像などから判断される感覚はやはり少しずれが出ると思うので、

今度同じような場面に出くわしたら、麻酔科に提言をしようと思います。

「クラッシュ挿管が普段からやっていて、一番安全じゃないですか?」と。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です