抜管後の喘息発作がおきたときに病棟に申し送ること

2021年10月15日 0 Comments

今日は抜管後に喘息発作がおきた患者さんがいました。

手術自体は抜歯の手術で15分くらいでおわって、年齢も40代で喘息の既往があるくらいで

なにもおきないだろうと思っていました。

しかし、いざ抜管すると喘息発作を起こしてしまいました。

挿管チューブによる器械的刺激が誘発になったことには疑いようがありませんでした。

少し様子をみていましたが、どうにも呼気時に発作が落ち着かない。

やはり苦しそうということで「サルタノールインヘラー」を使用しました。

もちろん、患者さんの呼名はとれているからです。

しっかりと吐いてーすってください。なんて指示を理解してもらえているので、使用となりました。

すぐに効果があり、少し落ち着きました。しかし、まだゼロゼロしている。

起座位をとってもらって、なんとか楽になったと。

話を聞くと、持参の喘息薬があるということで、ウィーズも落ち着いたところで、

退室しました。さて、病棟に何を申し送るかということです。

通常なら抗生剤はどのくらいにいきました、くらいしか興味を示されませんが、

今回は再発作の可能性がある。ということで、

まず持参の吸入薬の使用ができるよう主治医から指示をもらっておきました。

次に、それでも落ち着かない場合に備えて、ネブライザー吸入があるかの確認を行いました。

そして、発作がでて苦しくなったときの口すぼめ呼吸の方法と起座位の必要性をおくりました。

発作時の対処方法としてはステロイドの投与だったり、ボスミンの皮下注だったりしますが、

まぁ、意識がしっかりしているならサルタノールが汎用性があっていいかなぁというのが体感です。

手術室にはネブライザーがないので、酸素ふきつけ式の吸入器はあります。

しかし、薬液がなくて結局ICUからもってこなければいけなかったりと・・・。

ボスミンは知識としてはありますが、まぁ使用したのはみたことないですね。

テレビでうつのは見たことがあります。

タイトルのとおりで、病棟が知らないだろうという意味で送るのではなく、

手術室ではこういう対処方法をしましたよー。という意味でおくります。

特に病棟にネブライザーはあるので、手術室よりも良い治療法を提供できますから。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です