膠質液と晶質液の言葉の意味
体液や輸液の話は奥が深くて、あらためて専門書を読んでみてもやはり理解が難しいなぁとつくづく思います。
そうはいっても手術室はやはり輸液療法は知っておかないといけないわけですが、
輸液の種類はそれほど多くあるとはいえません。
病棟の方が輸液や薬の種類が多いと思います。
まず一番使用するのが、酢酸リンゲル液だと思います。
ほとんどの患者さんの輸液に使用されます。
20年くらいは乳酸リンゲルをよく使用していました。
酢酸リンゲルが2010年代に発売されたようで、それから酢酸リンゲルにとってかわった印象をうけます。
当時のことを思い出してみると、やはり
輸液は1号液~4号液。そして乳酸リンゲルだったような気がします。
ちなみに1号液はソルデム1を使用しています。
透析をやっているような腎不全の患者さんにはおなじみの輸液ですね。
Kが含まれいないので。
さてタイトルの「膠質液」と「晶質液」ですが、
この膠質という表現が難しく感じます。
調べてみると膠質はコロイドと言われているわけですが、
漢字の由来は「膠」=「にかわ」
にかわは動物の皮や骨等を原料とし、これを水と共に加熱して製造した有機たんぱく質で、科学的には原料中に含まれるコラーゲンをその母体としています。
要するにコラーゲンとかゲルとかエマルジョンとかそんな感じのものようです。
にかわ自体は以下のようでまるで昆布みたいですよね。
では「晶質」はというと、結晶化する室の液体となるようです。
食塩水なんかは乾燥すると結晶化するわけですが、そんなイメージでしょうか。
膠質→ドロドロとしたようなもの
晶質→サラサラしたようなもの
という認識でいいのでしょうか。
結晶化は以下のようなイメージでしょうか。
そう考えると膠質と晶質のイメージで輸液を考えれば、
分子の高そうな
ヘスパンダ―やボルベン アルブミン
低そうな
ソルアセト
という感じになるんでしょう。