O-arm+ナビゲーションアシスト脊椎手術

2021年4月30日 0 Comments

私の病院はとにかく新しいことに挑戦するのが好きなようで

設備投資にはとにかく惜しむことなく資金を投入するんですよ。

そして今回、脊椎外傷センターを立ち上げるにあたり新たに大型機器が納入されたわけです。

その名も「O-arm」

これまでは整形手術といえばC-arm(通称イメージ)で、

正面やら側面やら伸縮やら首ふりやらを看護師もしくは検査技師がガチャガチャやりながら、

手術をしていたんですが、それをやる必要がない。なにせ「O」なので。

常に立体視野を構築でき、無駄な操作がなくなる上に放射線量も低減できるという。

イメージ的には移動式CTですね。

メリットはもちろんあるけれども、

その分図体がでかく、搬入はなかなか大変なため手術室を選ぶ。

そして、手動ではあまり操作することがなく常に技師が必要となる。

高度な医療機器なわけですよ。取り扱いが難しいと。

これをセンター立ち上げから数ヶ月で軌道にのせろと。

プロジェクト規模的には後方固定の器械などを含めると2億~3億くらいでしょうか。

それを若手のスタッフを中心に3人~5人でやれと。

まぁ、無理ですね。普通に考えたら。

一般社会では億単位のプロジェクトは3人とかの少人数でやるんでしょうか?

まぁ超ベテラン一流のスタッフ3人ならできるのかもしれませんがね。

やるのはベテラン2人若手1人とかですよ。しかもリーダーは若手で御願いしますと。

外傷って言っているんだから、整形のスタッフだけとかありえないですよ。

飛び降りなどの転落外傷なら、頭部外傷もありえるし、膀胱損傷による排尿障害とか、子宮破裂、

消化管損傷とか・・・。出血コントロールなら放射線科もですか。

複数の科をまたぎ、ようやく脊椎手術ということだと思うので

この場合、横断的にチーム編成をしてリーダー経験豊富な人のもと、

若手を育成目的でスタッフとして参画させて、仕事を覚えさえるのが普通かなぁと。

若手がリーダーとやるのは当たらし術式1つだけとかにしてほしいわけです。

無理にリーダーをたてることが、チームの雰囲気は悪くなる一方で

今は最悪ですね。

きっと、上には上の大きな別の意図があるんでしょうけど、

政治的なことと現場のことはわけて、指示がほしいと思うわけです。

まぁ、もうあきらめてますが・・・。

 

 

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