特に何か急変したというわけじゃないのですが、 重度の房室ブロックと脚ブロックがあり、脊椎麻酔ですらかけるのが怖いと思った患者さんの手術のお話です。 房室ブロックは房室結節の働きが悪くなり、心房の興奮が心室まで十分に伝わら …
今日はみんなが顔が青ざめるようなできごとがありました。 食道癌の根治術の時にあやまって気管膜様部を損傷してしまったのです。 麻酔科のほうでいきなり一回換気量が半減しました。EtCo2も一気に120くらいまで上昇するイベン …
肺がんの患者さんはやはりタバコを吸ってきた人が多いというのは間違えないことなのですが、 今日の肺がん患者さんは特にすごいヘビースモーカーでした。 1日60本を40年とかですので、ブリンクマン指数でも2400と桁違いだった …
最近、よく見るようになったICGですが、いよいよ肺の手術でも使われる時が来たようです。 これまで、肺区域切除を行う時に切除ラインを決める時に使用していたのが、 主に換気による識別でした。 熟練した麻酔科医がいる場合は、麻 …
交通事故で右足の複雑骨折をした患者さんが運ばれてきました。 手術は大腿骨、下腿骨が折れていたため両方とも創外固定を行いました。 入室時の状況はというと、意識はしっかりとしていました。清明なわけです。 術前CTでも頭部外傷 …
今日はなんともやるせない出来事がありました。 夜勤に入ってすぐのコールだったのですが、 心臓外科の医師から「AAAの切迫破裂がいるので手術室は対応できますか?」という問い合わせでした。 ところが、その日に限って定期手術は …
手術室にいて、一番であうであろう癌の手術。 大腸がん、胃がん、肺がん、腎がん、前立腺がん、膀胱がん きりがありません。 それだけ手術室にいると毎日がん患者さんの手術を行っています。 むしろがんじゃないほうが少ないと思いま …
今日は眼科の医師と少し言い争いになって、後々反省したことのお話です。 先のブログでも眼科の医師は局所麻酔術で患者さんが動くうえに、 マイクロ下で手術をするため、わりと感情を表に出す場面が多いとお話ししました。 私の働く病 …
今年度は眼科係ということもあって、眼科に入れてもらえることが多くなりました。 その活動の一環として、勉強会も積極的に主催していっているのですが、 やはりそれでは理解が足りない部分も多く、結果的には自習で深めるしかないなぁ …
今日は出張医の麻酔科と手術をしたのですが、正直ストレスを感じていました。 私の働く病院では毎日のように出張の先生が来ます。 毎日のように来るので、曜日によって決まった先生が来ることが多いのです。 ところが今日は見慣れない …
今日は器械だしというよりは器械だしがない手術の準備のお話です。 私の病院ではハイブリット手術室(透視ができるカテ用の手術室)があります。 食道癌の末期で癌が左主気管支まで及んでいるため、穴をとじる目的で 気管支ステントを …
今日は夜勤だったのですが、 夜勤に変わった瞬間、電動ノコギリで手首を切った患者さんが最接着の申し入れがきました。 話をきくと、お昼過ぎにプラスチックの板を切っていたところ、 操作を誤って、手首に振り下ろししまったというの …
代謝性アシドーシスの時に使われるメイロン 昨日、ショック状態の患者さんが運ばれてきて、Phを測定したらなんと7.15でした。 BEも-17という状態です。 これはもう一度心臓がとまったのではないかというくらいアシドーシス …
さて、今日は休日出勤だったのですが、 緊急で尿管ステント留置の依頼がきました。 右側の腎臓が水腎症になっていて、尿路感染症になっていました。 要するに膿様のおしっこがでているというのです。 それだけならよくある手術なので …
私の働く病院では15年以上前から親知らずの抜歯を全身麻酔下で行っています。 そのくらいのときは町中の個人の歯医者さんでも親知らずの抜歯をやっていたように思います。 当時の記憶を思い起こせば、親知らずを抜くために全身麻酔を …
最近のコメント