ゲフリール検体をホルマリンにつけてしまったあとの影響

2021年10月5日 0 Comments

今日は朝から、なんとなく不穏な空気がありました。

手術に入るメンバーがどうとかはもうあまり感じなくなった年代であるのですが、

どうにもいろいろと不手際なことが多くて、

単純に知識不足から来るエラーなのですが、

それを外回りも器械出しもだれも気付かないのか!?と思うことが何回か

あったあとの出来事でした。

お昼休憩から戻ろうとすると、リーダーから呼び止められて、

ゲフリール検体をホルマリンにつけてしまったというのです。

外科医からは確かに器械出しがゲフリールですと伝えていると思うのですが、

器械出しが外回りに伝えるときにエラーが出ているようで、話をきくと

器械出しは「ゲフリールだといっているのに外回りが急ぐ様子がないと。」いうのです。

器械出しは器械出しでそう思っているのに外回りに伝えてない。

外回りは外回りでその検体がゲフリール検体であることを器械出しに確認したり、

外科医に確認したりということがなされていない。

しかも思い込みで物事をすすめてしまっているというわけです。

経験値のあるスタッフなら確認は日ごろから声かけていろいろとやっているわけですが、

それが明らかに足りてないのです。

一度、そういうことが起こってしまった手術室の雰囲気はもうなんともばつがわるく、

空気もよくなくなります。とにかく嫌だなぁという雰囲気になってしまいました。

 

さて、ホルマリン漬けされてしまった検体はその後とうなったかということについてです。

通常の検体の場合、ホルマリンにつけて4時間から1日くらい浸漬して組織を固定します。

しかし、ゲフリールの場合はそれができませんので、

リンパ節などの検体はOCTコンパウンドという溶液につけられます。

溶液につけた検体はこのあと液体窒素にて急速冷凍されることになります。

この溶液につけるときに一部がホルマリンで固定されてると、浸漬に影響がでる可能性があるということが問題と思います。

ではどのくらいホルマリンにつけると浸漬不十分になるかというと、

1分くらいつけるともう浸漬にしにくくなるということでした。

一般的にはこのあと、溶液につけられ、冷凍固定された検体は

クリオスタットという機械に30μmという薄さにスライスされて、

顕微鏡で確認されるということでした。

これらの工程でだいたい30分くらいかかるそうです。

とりいそぎ検体としては4分ほどつけてしまいましたが、その後生食であらって、

提出した結果、なんとか検体として扱うことでき病理結果は出ましたが、

診断の精度は落ちていたと思います。

検体の取り扱い事故は1年に数回あるのですが、どうにもおこるべくしておこったエラーな気がします。

余談ですが、検体を生食につけますが、

生食にうかべたりして浸漬すると、検体組織が水分を吸収してしまい、冷凍したさいに細胞がこわれてしまうようです。

乾燥ももちろんNGなので、ろ紙とかガーゼとかにしっとり保管するのが正しいようです。

なにごとも多すぎず少なすぎずが大切ですね。

 

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