乳児の適正な挿管チューブ径

2021年7月16日 0 Comments

今日はめずらしく形成外科の全身麻酔手術に入りました。

形成外科の全身麻酔といっても、手術は皮膚のできものの手術。

ただ、1歳の女の子の手術のため、全身麻酔を行うことになりました。

行った麻酔科医はまだ若手の麻酔科医でとても緊張して麻酔に望んでいました。

さて、テーマの挿管チューブなのですが・・・。

実は今日の女の子は1歳ですが、体重が8kgとやや小さい子でした。

なので、若い麻酔科医は通常3.5mmくらいのチューブを使用するところを

3.0mmのチューブを選択したと。つまり体重で判断をしたということでした。

あらためて小児の挿管チューブの簡易式を参考にしてみると、

気管チューブサイズの簡易式

カフなし気管チューブサイズ チューブ内径(mm)=(年齢/4)+4
カフ付き気管チューブサイズ チューブ内径(mm)=(年齢/4)+3.5

となっています。今回はカフ付を選択していたので、

1÷4+3.5=3.75mm。大きめに見積もると4.0mmとなります。

しかし、実際に挿管チューブをいれたのは3.0mmでした。

スルッと入ったのですが、エアリークが止まらず、ほしい換気量が得られない。

8kgなので56~80mlくらいの換気量がほしいのですが、それ以下でかつ気道内圧も20~30cmくらい。

カフをいれてもよくはなりませんでした。

サイズアップが必要とのことで、再挿管。次の選択は3.5mm。

チューブはすぐに入りましたが、カフを入れてもリークはある。

換気量は先ほどよりはいいけど、それでも70mlくらい。

もう1サイズアップ。4.0mm挿管チューブで2度目の再挿管です。

それでようやく換気量120ml。気道内圧も13~14cmくらいとなって安定しました。

それにしても小児で2度にわたる再挿管はやはり喉頭浮腫の原因にもなるだろうし、

とてもおっかない思いをしました。手術よりも麻酔の方が難しかったように感じます。

簡易式とはいえ、やはり3.5mm以上は正しかったと改めて思いました。

ネットなどを検索すると手幅÷10なんて方法もあるようで、

次に子供の手術に入る機会があったら、試してみようかと思います。

https://knight1112jp.at.webry.info/201210/article_40.html

 

 

 

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