器械出しから見るカニュレーションの手順

2021年6月7日 0 Comments

私は昔から開心術の器械出しが好きじゃありません。

配属当初1ヶ月で無理やり開心術の器械出しをやった経験もあってか、

苦手意識がとにかくあって、今でもできることなら入りたくない手術のひとつです

この苦手意識はやはりカニュレーション手技が煩雑ということがあるだろうと思います。

一見解剖がとてもわかりやすい心臓でも

狭い距離感で管がとにかく沢山入る。どこをどういう風に切って、入れているのか

まったくわからない時期が長かったです。

あと開心術の器械出しでは針糸の数がとにかく多いので、この処理速度が遅いと

術野をみることができなくなり、

言われたことをこなすので精一杯の状態になってします。

昔から反射神経(運動神経)がいい人は得意な手術といわれています。

とはいえ、みんながみんな運動神経がいいわけではないので、

少しの術野観察でも理解でき、次の手順につなげれる知識が必要かと思います。

ということでカニュレーションの要点を2つおさえていきたいと思います。

まず、1つ目にカニューレの分類についてです。

①ポンプとしてのカニューレ

送血管、脱血管(1本ないし2本だが、基本的には2本)

②心筋保護としてのカニューレ(ルートベント)

大動脈(冠動脈)の順向性に入れるアンテ針

右房(冠静脈洞)から逆行性に入れるレトロプレジャー

③血液の回収ポンプとしてのカニューレ

右肺静脈から左房を経由して、左室まで入れる左房ベントカニューレ

どこにでも挿入できるドボンチューブ(サクションカテーテル)

左房ベントはルートベントの心筋保護液の回収もあるのでルートベントのカテゴリにも入りますが・・・・。

という3つの機能別に説明をするようにしています。

少し理解が深まるかと。

 

2つめに実際の手順について

糸かけは医師によって異なるかもしれませんが、

基本的には

大動脈から送血とアンテ(太くて伸縮性のある糸2-0エチボンド)

上大静脈脱血(4-0プローリンSH)

駆血用のタニケット追加の場合あり

下大静脈脱血(4-0プローリンSH)

駆血用のタニケット追加の場合あり

右房 レトロ(4-0プリーロンSH)

右肺静脈(左房ベント)(4-0プローリンSH)

回路別と糸かけの手順別で理解をしてもらえば、多少は苦手意識がなくなるかなぁと思い、教えています。

とはいえ、器械出しのスピードばかりは反射神経によるところが大きいので、

やはり、得意な人と苦手な人に分れてしまいますが、

苦手な人は基本的な針糸の処理を覚えたら、

せめて理詰めで覚えていくといいのではないかなぁと思います。

あとコミュニケーション必要ですね。とても。うまくいかないと声が出なくなりますが、

そこはがんばってコミュニケーションをとっていきましょう。

特にウィーニング時の追加針はなにをどのくらい使うか、確認をとる必要があるので、

コミュニケーション必須です。

 

 

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