新人に最初に教えるカメラ手術のこと

2021年6月4日 0 Comments

手術室にて指導者側がよく教える場面で手術の術式について話している姿をよくみます。

この手術のときはこういう準備が必要で、

こういう基本セットでとかとにかく丁寧に説明をしています。

確かに術式を丁寧にしっかりと教えることは大事なんですが、

多くを経験してきた側からすると、考えれるように教えていくことも大切ではないかなと思います。

表題のとおりですと、カメラ手術。要するに腹腔鏡手術や胸腔鏡手術。耳鼻科のESS手術。

果ては眼科25G手術などなど。

今はありとあらゆる場面でカメラのアシスト手術が行われます。

この手術で3ポートでとか教えるわけですが、

なぜ3ポートなのかなどを、なぜ12mmなのかとかを教えることが必要なのではないでしょうか。

例えば、アッペ場合、3ポートで12mm×1本。5mm×2本となります。

とうことは1つはカメラポートとなり、10mmカメラも使用できますが、虫垂を切除するときに

エシェロンなどを使用することが多いので、その場合5mmのカメラを使用しなければなりません。

だから視野はせまいけど、5mmのカメラを用意しておけばとりあえずは手術の準備としてOKなわけです。

カメラのことを「術者の目」と説明し、残りの2本は「術者の右手、左手」と説明します。

4ポートなら?と聞くと「術者の足」とはなりませんから、「助手の右手」と答えてくれます。

この手術で吻合器を使うけど、その場合どこから入れると切除しやすいかな?などと質問します。

そういう質問をすることで、なぜこの位置にこのポートを入れるのかなど「考えるくせ」がつくと

思っています。

眼科の場合は3ポートでやる場合、1つは光源で使用してしまいますね。

「術者の目」はそのままレンズを使用して顕微鏡で覗くので、ポートの使用はない。

ではあと2本は?というと1本は房水の還流で使用するので、事実上「術者は手1本」でやることになります。

つまり、直視でない限り、

人間の体にカメラを使って手術をするということは、

必ず「明かり」と「目」と「手」の代わりになるものが必要であると。

どこの臓器を取り扱うにしても、そういうことを考えれば、

どうやったらこの手術ができるかをイメージできて、

応用ができるようになります。

「考えることができる」というのが手術室看護師に必要な事と強く感じます。

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