開心術時の使い捨てDCパッドの貼る正しい位置

2021年7月9日 0 Comments

今日は朝から、すこし他部署の人間と口論になってしまったので、

反省を踏まえて、話していきたいと思います。

今日の手術は9年前に大動脈形成術を行い、その後低心機能となったため、

ReDoAVRの適応となった患者さんです。

こういった患者さんの場合、心臓の癒着を剥がすのときに備えて、

術前からDCパッドを装着することをルーティンとしています。

そこで、なんの気なしにパッドをいつの第3肋間付近と第5肋間中腋下線上に貼ってしまったのですが、

ベテランの臨床工学技師さんから勝手に貼るないでほしいと言われてしまいました。

そうはいっても開心術時などはただでさえ3つ4つくらいECGシールを貼るので、

入室段階で貼らないとあとから貼りなおしたり大変なんです。

なので、気を利かせて貼ったつもりで間違ってないと思いこんでいたので

ちょっとした口論になりました。(もちろん患者さんが寝てからのお話です)

貼りなおすと抵抗値があがるだの言われて、すこし頭にきて、

だったら入室のときに貼ってほしいといったら、

いつもあとから貼っているというのです。

この「いつも、そうしてる」みたな発言は実は、長年看護師をやっている人間からすると

いちばん嫌な言葉のひとつで、自科とか限られた科に出入りしている人間からするといつもなのですが、

大きな病院の手術室看護師からすると、いつも同じ科じゃないし、たまにはいったときに

「いつも」のなんて言われたら、本当に腹がたつのです。

あなたのいつもは私たちのいつもじゃないですよと。

ちょっと話がそれましたが、ではDCパドルの正しい貼る位置はというと

’’両脇を挟む’’感じで貼るでした。

ただしくは上記の方法なのですが、開心術の場合は胸がひらいてしまうので、

開いた状態を想定すると、位置関係が変わらない両脇で心臓をはさむようにが正解でした。

応用編ですよね。基本がわかっていないとできない貼り方でした。

まぁ第3肋間でも大丈夫なんでしょうが、ずれては出力不十分だと意味ないですしね。

実際には心肺から立ち上がり時に不整脈が出て、なんどもDCをうつはめに。

パッドもしっかりと有効で事なきをえました。貼りなおしてくれたおかげですね。

時間がたって、昼ごろにはこちらが悪かったなぁと反省しました。

もちろん、その後謝りましたよ。あと腐れないように。

 

 

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