前房アプローチトラベクロトミーの器械出し
今日は緑内障手術のお話です。
数年前から緑内障を患い、眼圧がすこしずつあがり手術が必要になりました。
私がイメージしているトラベクトロミーは強膜切開をして、
フラップをつくって、そこから線維柱帯を切開するという方法です。
このイメージでしたが、
それが、最近では眼の中から線維柱帯を切開するというのです。
角膜を切開する。
虹彩せんとうで虹彩を切開する。
オビソートを使用して縮瞳する。
ロトミーせんとうを使用して、虹彩の脇から全周性に切開をしていく。
ロトミーセッシかフックを使用して切開する医師に分れますが、
繊細なタッチでゆっくり円を描くように切開をしていました。
あと特殊なレンズが必要でうちではモリゴニオトミーレンズを使用しています。
ブロック状のレンズで屈折を利用することで、偶角を観察できる仕様になっています。
線維柱帯のことをトラベクルムといい、ゴニオトミーは偶角切開を意味していて、
モリはどうやら森先生が開発したので、
モリ ゴニオトミー レンズ という名称になっているようでした。
ちなみに手術はトラベクロトミーが線維柱帯切開でトラベクレクトミーが線維柱帯切除となっています。
世の中にはトラベクトームを使用して行う方法や、iStentRなどのステントを留置する方法などがあるようですが、
うちでは谷戸式ロトミーという方法でした。
網膜剥離や黄斑手術などくらべると症例も少なく、たまーにやるくらいなので
すっかり忘れてしまいそうです。